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First Gears : Google Gearsのアプリケーションを作る




以下では,Google Gearsを利用したプログラムを作ってみます.

1.Google Gears プログラミングの準備

以下にアクセスして,gears_init.jsというJavaScriptファイルを取得します. このプログラムは,Gearsの初期化に使います.


Gears API http://code.google.com/apis/gears/tools.html

Install

ダウンロードしたファイルは,保存しておいてください.
このプログラムを<script>タグを利用してWebページに読み込ませることで,Gearsの初期化を行うことができます.


2.Gearsがインストールされているかどうかの確認プログラムを作成する

Gearsがインストールされているかどうかのチェックを行うプログラムを作成します.
Gearsがインストールされている場合は,Webアプリケーションをオフライン動作させることができます.
チェックは以下のコードにより行います. <html> <head> <meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=Shift-JIS"/> <script type="text/javascript" src="gears_init.js"></script> <script type="text/javascript"> function init() { if (window.google || google.gears) { alert("Google Gearsはインストールされています."); try { google.gears.factory.create('beta.localserver', '1.0'); alert("ユーザによって,Gearsの利用は許可されました."); } catch (e) { alert("ユーザによって,Gearsの利用は拒否されました."); } } else { alert("Google Gearsがインストールされていません."); } } </script> <title>Test</title> </head> <body onload="init()"> </body> </html>

3.コードの解説:Factory APIを利用したJavaScriptの取得

Gearsがインストールされていることが確認できたら, ローカルサーバ,データベース,ワーカプールなどのクラスの利用が可能となります. このオブジェクトの取得には,google.gears.factoryという変数のcreate()メソッドを用います. 例えば,ローカルサーバのオブジェクトの取得は,以下のとおりです.

var localServer = google.gears.factory.create('beta.localserver', '1.0');

createメソッドは2つの引数をとります. 1つめの引数は,モジュール名です.2つめの引数はAPIのバージョンです. 1つめの引数がとるモジュール名については,以下のとおりです.

モジュール名 対応する機能 生成されるオブジェクトのクラス
beta.database データベース Ddatabase
beta.localserver ローカルサーバ LocalServer
beta.workerpool ワーカプール WorkerPool
beta.httprequest HttpRequest HttpRequest
beta.timer タイマー Timer


4.サンプルコードの実行

サンプルプログラムは,保存してからブラウザで開いて動作を確認します.


Google Gearsプログラムの動作

上のサイトにアクセスすると,最初にGearsがインストールされているかどうかが表示されます.


Install

次に,セキュリティ警告ダイアログが表示されます.

Install

さらに,Gearsの利用を許可されたかどうかが表示されます.許可した場合は以下が表示されます.

Install

いちど拒否したサイトは内部的にリストされ,2回目以降のアクセスでは自動的に許可されますが,許可を取り消したい場合はブラウザのメニューバーから以下を選択します.

Install

サイトを選択して,サイトの右の「削除」を選択すれば許可を取り消すことができます.

Install